都議選

今日は東京都議会議員選挙投票日。
投票自体は先週日野に戻ったときに期日前投票を済ませて来ているので、今日は特に投票に行くわけではない。
選挙の前は決まって選挙カーが一日中がなりたててくる。
あれを聞くといつもひとつの光景を思い出す。


俺が小学生の頃、板垣さん(名前は忘れてしまった)という共産党所属の日野市議会議員がいた。
当時、俺は電車通学をしていて、毎朝日野駅を使っていたのだが、彼は毎朝決まって駅前の街頭に立っていた。
別に自分の党の宣伝をするわけでも、赤旗を配るわけでもない。前日に行われた国会審議の解説や市の施策の説明とその是非とかそんな話をしていた。しかもひとりで。当時は特に政治に興味があったわけでもないし、細かい内容まで聞いていたわけではないが(立ち止まって聞くときもあったけれど)、この人がんばっているなぁと子供心に感じていた。選挙権を持ったらこの人に投票しようとか思っていた気がする。もちろん(こう書くと語弊があるが)俺は昔も今も共産党支持者ではないけれど、この議員は人として信用できると感じていたのかもしれない。
ちなみに俺が選挙権を持ったときには既に引退していた。


選挙カーの声が聞こえると、いつも彼が駅前に立っている光景を思い出す。
そして、選挙のときにだけ金をつぎ込んで自己アピールを盛大に行う政治家になんだか違和感を覚えるのだ。
もちろん市政と都政と国政で違うのはわかるのだけれど。


もうちょっと違う政治のあり方ってあるんじゃないのかな。