ワンダフルライフ

昨日、久しぶりに是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」を見直した。
やはりすごく心地いい映画だった。
もう5-6回観ていると思うのだけれど、何回観ても心に沁みるものがある。

人は亡くなった後、天国に行くまでの7日間の間、ある施設に滞在し、自分の人生の中から大切な思い出をひとつだけ選ぶ。そしてそれをできる限り忠実に再現した映画を作り、その映画を自分で見て、本当にそのときの記憶が頭の中に蘇ったとき、その記憶だけを持ってはじめて天国へと向かう。

本当に大切な記憶、想い出はひとつでいい。
ひとつ大切な想い出があれば、ひとは天国に行ける。
得てして、ひとは数を求めてしまうけれど、
本当に大切なひとつの想い出を形づくっていくこと、
そして誰かのただひとつのしあわせに参加するということ
というのはすごく難しく、そしてすごく素敵なこと。

自分が人生を通して選ぶただひとつの記憶はどんなものなのだろう?

今回見返して、今までちょっと誤解をしてたことに気づいた。
ラストシーンのちょっとしたことなのだけれど。
そのことに気づいて、心がまたあったかくなった。